自分が変わることで周りも変わる。

(ここ数日のセクシュアルマイノリティへの世間の動きを踏まえて。セクシュアルマイノリティの若者を支援する団体の代表個人としての投稿です。)

 

 

自分自身も傷付き、コメントを控えさせていただいていましたが、団体の代表個人としての意見を述べさせていただきます。

 

 

 

人は誰しもそのひとにしかない価値があります。どんなひとでも同じです。それをはかることなんて誰にも出来ません。

 


誰かを傷付ける言葉をいうひと、そのひと自身も何処かで傷付けられています。いままでのそのひとを取り巻く環境がそうさせています。

今を変えるためには、そういったひとにこそ伝えなければならない。必要なのは対話です。

 


いまセクシュアルマイノリティが置かれている状況、何故支援が必要なのか、どんな世界が理想でありどうしたら実現できるのか、ひとつひとつ伝える必要があります。

 


少なくとも、現在の義務教育では正しい性のあり方を満足に学ぶことはできません。自分の性に個性を感じても、それを相談できる場所や対応できる場所はほとんどありません。同性同士ではどれだけ長い間共に過ごしていたとしても、不慮の事故や病で倒れた際、異性の夫婦のように、面会をしたり、手術の同意書にサインをしたりすることは出来ません。最悪の場合は、葬式に至っても、一般の参列者と同じように弔うことしか出来ません。お金を払って証書を作り、特別な対応をすることは出来るかもしれませんが。

 


その現状を多くのひとは知りません。

だから、"支援"と一言で言っても伝わっていないのです。

 


私たちに出来ること、それは誠実な態度で対話をし、たくさんのひとにそれを知ってもらうことだと、私は感じます。

 


それは批判を言葉にするひとにこそ、必要なことです。全てのひとに理解してもらえるとは思いません。けれども、解らないからこそ批判するひとの中には、対話をすることで解り合えるひとが必ずいます。そして、その過程をみて、周りのひとは少なからずその誠実さや正しさを感じます。対話は、するひと・されるひとだけのものではありません。その周りすら変えていきます。

 


ひとや世の中を変えるには、まず自分が変わることです。

自分が変わり、行動することで、変わっていくことは確実にあります。すぐにはわからないことかもしれません。意味のないことのように感じるかもしれません。けれども、ある時実感するはずです。自分が行動したからこそ、変わることがあると。

 


行動の形は人それぞれです。背伸びをして無理をする必要は全くありません。自分の意見をSNSで伝えたり、周りの友人と少しだけ話してみたり。その程度でも自分を変えることに変わりありません。

もうその時点で変わっているのです。

 


私にとって自分を変えることの第一歩はこの投稿です。

自分のこの想いが少しでも伝わればよいと思って行動しています。

 


理想は叶えてこその理想です。誰もが価値あると誰もが言えるために、みんなで一歩踏み出してみませんか。